2018/09/25
寝違えの痛みで首肩が動かせない人向け!オススメの治療法とダメな対処法

朝起きて見てびっくり!!
「寝違いを起こして痛すぎて首が動かない!!仕事も行かなきゃいけないのに超不便」
アナタはこんなことでお困りではないですか??
もう痛すぎるし・全く首も動かないしで、治る気配が一切しない寝違いをすぐに治したいのであればこの記事をお読みください。
私も元々は整骨院で副院長をしており、今まで何百・何千人もの寝違えの患者さんを治療した経験から
自分でもできる寝違えの治し方
寝違えの予防法
やってはいけない対処法
などを、この記事で紹介させて頂いています。
アナタの寝違えが一分一秒でも早く良くなる手助けができれば幸いです。
〜もくじ〜
寝違えの原因
「そもそも、寝違えとはなんぞや?」ってお話しから。
実は寝違えを起こしてレントゲンやMRIなどの画像診断を行っても、何ら異常は見つけられません。
つまり「何が起こって首筋がこんなにも痛いのか?」という明かな原因自体分かっていないのです(ギックリ腰も同じ)。
ですが、今では寝違えを起こす原因はおおまかには特定されており
①不自然な体勢で寝続けたことにより筋肉や筋の血流が悪くなった⇒強いコリ
②PCやスマホの使い過ぎで首に負担をかけ過ぎたことによる筋肉の痙攣(けいれん)⇒こむら返り
③枕などの寝具が合わずに頸椎(首の骨)に負担をかけ過ぎた⇒関節の炎症
④首は関係なく腋窩神経(脇を通る大きな神経)を押し潰し続けた⇒腋窩神経圧迫
これらの原因が考えられていますが、最も寝違えの原因として認知されているのは腋窩神経圧迫で、首に直接的な原因はないとされています。
ただ、先ほども記載した通り「何が起こって首筋がこんなに痛いのか?」というのは、誰にも解明できていないので整形外科医・柔道整復師・鍼灸師の間でも議論されています。
院長の見解
私自身、寝違えの治療をさせていただいて1つ言えることは首の筋肉を緩めただけでは大した効果は得られないということ。
首筋にマッサージと鍼灸治療をして筋肉を緩めただけでは、痛みの変化は僅かな改善のみ。
最悪なのは、自分で揉んでしまって痛みが大幅に増し悪化してしまうこと。
これは「やってはいけない対処法」で詳しく説明します。
強いコリ・こむら返り・関節の炎症が寝違えの原因であれば、筋肉を緩めたり冷やしたりすることで大幅な痛みの軽減が見込めるはずです。
しかし、筋肉を緩める・冷やすという処置をしても痛みが大幅に改善しないということは、寝違えの原因の大部分は腋窩神経の圧迫で起こっているものではなかろうかと。
例外として、寝違えを起こし痛みから身を守る『防御反応 =(筋肉を緊張させて刺激から身を守る)』場合は、寝違えではなく筋肉の長時間の緊張から痛みが出ているので筋肉をほぐすと痛みが大幅に改善される場合があります。
このような人は寝違え直後の人には少なく、むしろ寝違えを起こして数日間痛みがほとんど改善しないような人に多い傾向にあります。
おすすめの治し方
首をゴリゴリとマッサージ!
矯正で首をゴキゴキ!
こんな治療はしないようにしましょう。
マジで首を壊してしまいます。
首の筋肉が痛くて動かせないのであれば、別の筋肉を動かしてあげれるようにします。
それは広背筋という筋肉です。
広背筋とは正中仙骨稜(骨盤)から二の腕の骨まで伸びる人体の中で最も面積が大きな筋肉です。
この広背筋のストレッチをやってあげることで、動かない首を動かしてあげる事ができます。
広背筋のストレッチ
広背筋は普通に生活していても、あまり意識する筋肉ではありません。
ですが、肩というのは0ポジション(何もせずリラックスした状態)から上にすぼめることはもちろんできますが、数㎝だけ下に下げる事ができます。
この肩を限界まで下げた時に使われる筋肉が広背筋になります。
①まずはリラックスした状態。
②すぼめるように上げます。
③上げた状態からグ~っと下げられる限界まで肩を下に下げていきます。
肘を90°に曲げた方がやりやすいかも。
これを5回ほど繰り返すと広背筋が使えるようになるので、痛いながらも首は動かせるようになります。
1人では「肩を下ろす感覚が分からない」という人は、肘の下に手の平を添えてもらうように誰かに頼みましょう。
添えられた手の平を押し込むようにすると、自然と広背筋を使うことができます。
手の平は添えるだけにして、力を入れてはいけませんよ!!
寝違えで首の痛さが残っても、動かしている内に痛みは無くなっていくものです。
逆にジッと動かさない方が痛みは改善していかないので、ストレッチをして「イタタタタ」と言いながら首を動かすようにしてください。
寝違えの予防法
痛みがなくなって一件落着!!
でも、2度と寝違えの痛みは経験したくありませんよね。
寝違えの原因が腋窩神経の圧迫でも強いコリだとしても、本来そうなる前に体は寝返りを打って回避してくれるはずなんです。
本来は一晩で20回もの寝返りを打つはずなんですが、寝返りを打ちにくい環境だとどうしても回数は減ってしまいます。
なので、寝返りをキチンと打つために改善させるべきことを紹介していきます。
自分に合った枕にする
寝返りが打ちにくくなる最大の原因は枕が合っていないこと。
「私はこの枕じゃないと寝れな~い」なんて思っている人は、身体が歪んで枕が合ったように感じているだけの人が多いものです。
自分に合った枕とは
おでこ(眉間)
鼻先
アゴの先端
胸の真ん中
この4点がまっすぐ布団と平行になる枕のことを言います。
アゴが上を向いていれば枕は低いし、アゴが下を向いていれば枕が高すぎる証拠です。
今お使いの枕に横になって寝てみて確認してみてください。
大半の人はまっすぐにならないと思いますので、バスタオルを重ねてみるなり工夫してみてください。
壁から離す
寝ているベッド(布団)の近くに壁や物が置いてあると、寝ていても無意識に避けてしまうので寝返りを打ちにくいだけではなく熟睡もできません。
壁や物から50㎝はベッドから離して寝るようにすると、寝返りを打ちやすくなります。
ストレッチをする
体が硬いことも寝返りを打ちにくくする要因の1つです。
体が硬いと動きにくい・動かせる範囲が狭まるのは想像できるかと思います。
TVを観ながらでも・ほんの数分のスキマ時間でも構わないので、ストレッチをするようにしてみてください。
体に柔軟性が戻れば戻るほど、寝返りが打ちやすくなります。
ですが、体の柔軟性が戻るには時間がかかってしまいますので、まずは枕と壁からの位置を見直してみてください。
やってはいけない対処法
最後にやってはいけない対処法です。
やってはいけない対処法としては自分で首筋を揉まないこと!!!
寝違えて痛くなった場合「どうにか痛さを抑えたい!」と思って自分でマッサージしがちです。
しかし、寝違えの場合は首に直接的な原因がないことの方が多いので、首筋をマッサージしても痛みの改善は期待できません。
また、自分で自分の首筋を揉むと『手(指)の揉んでいる感覚』と『首筋の揉まれている感覚』がゴッチャになって脳に届きます。
そうなると、適切な強さで揉むことは困難となり大抵の場合は力を入れ過ぎて揉んでしまうので、筋肉を押し潰してしまうことで炎症が起き悪化させる原因になってしまいます。
「そんなに力入れてないよ」と思われるかもしれませんが、同じ力で人に叩かれたのと自分で叩いたのでは自分で叩いた方が痛く感じませんよね。
つまり、自分で揉んで「ちょうど良い」って力加減になっている時は力が強すぎる証拠なんです。
どうしても揉まないと気が済まないのであれば、首筋ではなくわきの下を軽いくらいの力で揉みましょう。
わきの下は腋窩神経が通っているので、筋肉を緩めてあげるだけで症状が改善しやすくなります。
まとめ
寝違えの治し方でした。
寝違えは昔からありますが、医学的にもハッキリと解明されたものではありません。
ですが、今日紹介させてもらった治し方を始め、『寝違えの予防法』や『やってはいけない対処法』などは、私が実際に治療の場で経験したことをもとに紹介させて頂いています。
アナタが2度と寝違えの痛みに苦しむことがないように、役立てて頂けたらと思います。
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